大成建設がZEB実証棟リニューアル ZEB+ウエルネスの両立へ

大成建設株式会社は、神奈川県横浜市にある技術センターのZEB実証棟をリニューアルしました。

ZEB実証棟では、省エネルギー技術や太陽光発電により、ビルで使用する年間エネルギー収支ゼロを5年間継続。

今回のリニューアルでは新技術やAI、IoTを活用することで、ZEBとウエルネスを両立させる「人と空間のラボ」を実現しました。

  • 高効率壁面太陽光発電パネルへの更新
  • 高断熱・高性能ガラスへの更新
  • 高エネルギー効率型ビル用マルチエアコンの追加
  • 事前申告による個人毎照明、空調自動制御
  • IoTセンサーによる建物内環境情報の見える化

など、これらの技術的なリニューアルによってより効率的なエネルギー運用を実現。

また、屋外・歩行者の視線遮断シェルフスクリーンなどにより、人々が働きやすい環境づくりにも力を入れることで、健康的な運営にも力を入れています。

注目が集まるZEB

ZEBとは、「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称です。

太陽光発電などの再生可能エネルギーと省エネ技術を取り入れることで、エネルギー収支ゼロを目指す建物のことを指します。

温暖化対策や緊急時の避難場所としても有用で、環境省からも推奨された取り組みです。

建築物のZEB化への補助制度もあり、人と環境にやさしい建物が今後も増えていくでしょう。

この記事を見た人はこんな記事も読んでいます

  • 太陽光発電と蓄電池を遠隔制御 山口県と中国電力が実証試験

    山口県と中国電力株式会社は,県有施設に設置している太陽光発電所と蓄電池設備の遠隔制御技術の実証試験を3月から開始します。 今回の実証実験は、地域の防災機能の向上や太陽光発電の...続きを見る

  • 千葉市が防災計画を改定 避難所に太陽光発電など

    千葉市が地域防災計画の見直しを行います。 2019年の台風15号などによる自然災害を受け、新たな改定計画案をホームページ上で発表。 3月2日まで千葉市民に意見を求め、年...続きを見る

  • カリフォルニア大学が24時間稼働する太陽光発電のコンセプトを発表

    「太陽光発電は夜に発電できない」 近い将来、その常識は技術の発展により打ち破られるかもしれません。 カリフォルニア大学の教授であるジェレミー・マンデイ氏によると、夜間で...続きを見る