福島水素エネルギー研究フィールドが3月より稼働

福島県浪江町で整備されていた「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」が、今年の3月に稼働すると発表されました。

FH2Rは太陽光発電の電力を利用し、年間最大900トン規模の水素を製造できる施設です。

再生可能エネルギーによる水素の製造(Power–to-Gas)はCo2を排出せず、脱炭素化を推し進める重要な技術として注目を集めています。

製造された水素は、燃料電池による発電や車両駆動、工場の燃料として利用が可能。

また、FH2Rで製造された水素は東京2020オリンピック、パラリンピック競技大会でも使われる予定で、燃料電池自動車や聖火トーチの燃料として活用されます。

脱炭素社会に向けたCo2を出さない水素製造

クリーンエネルギーとして注目を集める水素ですが、現状は工場生産物の製造過程で生まれる副生水素や化石燃料からの製造が主になっており、製造時にCo2が発生しています。

今後、水素エネルギーを活用した脱炭素社会を実現するためには、再生可能エネルギーの活用は必須と言えるでしょう。

日本政府は2019年に、2070年までにCo2排出ゼロを目標として掲げています。

目標を達成するためにも、今後も再生可能エネルギーと水素の活用に目が離せません。

この記事を見た人はこんな記事も読んでいます

  • NEDOとパナソニックがペロブスカイト太陽電池モジュールにて世界最高変換効率を達成

    新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とパナソニックは、ペロブスカイト太陽電池モジュールで世界最高のエネルギー変換効率16.09%(2020年1月20日時点)を達成したと発...続きを見る

  • 国立競技場 天井用建材にカネカ製結晶系シースルー太陽電池を採用

    東京2020オリンピック、パラリンピックの会場となる国立競技場で、カネカ製の結晶系シースルー太陽電池が天井用建材に採用されると発表されました。 国立競技場で発電された電気は、...続きを見る

  • カリフォルニア大学が24時間稼働する太陽光発電のコンセプトを発表

    「太陽光発電は夜に発電できない」 近い将来、その常識は技術の発展により打ち破られるかもしれません。 カリフォルニア大学の教授であるジェレミー・マンデイ氏によると、夜間で...続きを見る