富士経済 次世代太陽電池市場が2030年に4563億円規模へ拡大と予測
富士経済は次世代太陽電池の世界市場を調査した結果、対象となる次世代太陽電池の世界市場は、2019年の見込み市場規模6億円に対し、2030年は4563億円に拡大すると予測しました。
調査は、次世代太陽電池を商用化している、もしくは商用化にめどが付いている国内外企業23社を対象に実施。
次世代太陽光電池の種類としては、
- ペロブスカイト(PSC)
- 色素増感(DSC)
- 有機薄膜(OPV)
- ガリウムヒ素(GaAs)
などが挙げられます。
2030年には、各種次世代太陽電池の商用化と用途拡大により、既存の太陽電池市場に対し、約1割の市場規模を占めると予測。
ただし、既存太陽電池からの代替を進めるには、次世代太陽電池の価格競争力を高めていくことが課題です。
次世代太陽光電池により太陽光発電はどう変わるのか?
次世代太陽光電池が発展すると、利便性や変換効率、出力の向上などが期待できます。
たとえば、色素増感太陽光電池(DSC)は発電能力が高く、屋内外問わず一定光量で常時発電が可能になります。
有機薄膜太陽光電池(OPV)は半透明でも発電が可能で窓にできるほか、壁面などにも設置が可能です。
太陽光発電の技術が向上し、自然エネルギーだけで電力を賄える日もいつか訪れるでしょう。