出光興産 フィリピンでの大規模太陽光発電プロジェクトに参画

出光興産株式会社は、フィリピン(ブラカン州)の大規模ソーラー発電所プロジェクトに参画します。

プロジェクト名は「PowerSource First Bulacan Sola」で、現状は建設前の段階です。

商業運転開始は2020年中を予定。

プロジェクトへはフィリピンの再生可能エネルギー事業を手掛ける「PowerSource Group Development Corporation社」の子会社へ出資をする形で参画します。

今回のプロジェクトで作られる発電所の発電規模は8万900kWほどで、作られた電力はすべてマニラ電力が買い取ります。

大手エネルギー企業の再生可能エネルギー事情

出光興産株式会社といえば、ガソリンなどの石油類を精製・販売する大手企業です。

同社が2019年11月14日に発表した中期経営計画を見てみると、主製品の石油類の需要が低下する可能性も考慮し、再生可能エネルギーへの事業展開を掲げています

太陽光発電については、日照条件や政策の条件が整っている北米・東南アジアでのメガソーラー開発も予定しており、今回のプロジェクト参画もその一角と言えるでしょう。

世界的な脱炭素社会に向け、大手エネルギー企業では先を見越した戦略が練られています。

今後、国外での再生可能エネルギー事業の需要も増えていくことを考えると、各企業はグローバルな営業戦略が求められるでしょう。

この記事を見た人はこんな記事も読んでいます

  • 富士経済 次世代太陽電池市場が2030年に4563億円規模へ拡大と予測

    富士経済は次世代太陽電池の世界市場を調査した結果、対象となる次世代太陽電池の世界市場は、2019年の見込み市場規模6億円に対し、2030年は4563億円に拡大すると予測しました。 ...続きを見る

  • 熊本県 太陽光発電保守点検についてのリーフレットと事業者のデータベースを公開

    2月28日、熊本県は県内の太陽光発電所に対する、保守点検についてのリーフレットと保守点検事業者のデータベースを公開しました。 リーフレットの作成にあたり、熊本県と熊本市が連携...続きを見る

  • 三井E&S 大分の太陽光発電事業を一般企業に売却

    株式会社三井E&Sホールディングス(以下三井E&S)は、2020年2月27日の取締役会において、太陽光発電事業の売却を決定しました。 今回譲渡が決定した「三井...続きを見る