埼玉工業大学 太陽光発電とレドックスフロー電池による電力需給システムの実証実験を開始
埼玉工業大学は、太陽光発電など自然エネルギーの蓄電に適した「レドックスフロー電池」を設置し、実証実験を開始すると発表しました。
今回の実証実験では、バナジウム系のレドックスフロー電池に学内の太陽光パネルで発電した電力を蓄電し、夜間の館内照明に使用。
再生可能エネルギーを高い効率で利用する研究・開発として、レドックスフロー電池の実用化を目指します。
レドックスフロー電池とは? なぜ自然エネルギーの蓄電に適するのか
レドックスフロー電池は下記のような特徴をもっており、高い安全性と耐久性をもった蓄電池です。
- 電解液は劣化がないため、半永久的に使用可能
- 不燃性・難燃性の材料によって構成されているので,爆発や発火の危険性が低い
- 電圧の高負荷変動への対応に優れている
- 10年以上の実用耐久年数によりメンテナンスフリー
- 構造が単純で容易に大型化できる
- 重量エネルギー密度が低く、小型化には不向き
小型化に不向きであるデメリットはありますが、ランニングコストの低さや安全性の高さにより、自然エネルギーに適した蓄電池と言えます。
レドックスフロー電池が一般的になれば、太陽光発電をより効率的に利用できるでしょう。
今後の蓄電技術の研究・実験にも目が離せません。