営農型太陽光発電の架台開発 傾斜地での作業、大型農機も使用可能に 

千葉エコ・エネルギー株式会社と、株式会社クリーンエナジージャパンは、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)のさらなる普及に向け、新しい架台を共同で開発しました。

従来の営農型太陽光発電設備では架台が一体となる構造が一般的で、下記のような課題が発生していました。

  • 設備の自由度が低い
  • 大型農機が使えない
  • 大規模農地での設置が非効率
  • 傾斜地に設置できない

これらの課題を解決すべく、新しく開発された架台は支柱を1本にして設置の自由度を高めることに成功しています。

支柱が減ることでスペースに余裕が生まれ、大型農機を使うことも可能です。

牧草地や果樹園といった傾斜地への設置も可能になり、幅広いニーズに対応できるようになりました。

ソーラーシェアリングで農地をさらに活用

ソーラーシェアリングとは、農地に背の高い支柱を立てて太陽光発電設備を設置し、農業と発電を同時に行うことを言います。

2013年に農林水産省から許可が下り、農地を一時的に転用することが可能となりました。

農家の収入安定や、転用が難しい休耕地を活用できる手段として、近年注目を集めています。

今回開発された新しい架台により、これまで設置の難しかった農地でもソーラーシェアリングが広がりを見せる可能性もあるでしょう。

この記事を見た人はこんな記事も読んでいます

  • 産電とアローズが業務提携を発表!互いの強みを生かした営業戦略

    1月27日レカムは、子会社で太陽光発電の訪問販売・施工を行う株式会社産電と、蓄電池や太陽光発電、住宅リフォーム等の施工・保守を手掛けるアローズコーポレーションが業務提携することを発...続きを見る

  • 東北電力 選べる2プランの卒FIT向け新サービスを開始

    3月16日、東北電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終わる太陽光発電ユーザー向けの新サービス「よりそうスマートホーム+」を発表しました。 同サー...続きを見る

  • 富士経済 次世代太陽電池市場が2030年に4563億円規模へ拡大と予測

    富士経済は次世代太陽電池の世界市場を調査した結果、対象となる次世代太陽電池の世界市場は、2019年の見込み市場規模6億円に対し、2030年は4563億円に拡大すると予測しました。 ...続きを見る