カリフォルニア大学が24時間稼働する太陽光発電のコンセプトを発表
「太陽光発電は夜に発電できない」
近い将来、その常識は技術の発展により打ち破られるかもしれません。
カリフォルニア大学の教授であるジェレミー・マンデイ氏によると、夜間でも少量の発電が可能な太陽光電池を開発中です。
24時間稼働する太陽光発電の秘密は?
マンデイ氏が開発している太陽光電池セルは、「放射冷却」を利用したものです。
放射冷却とは、高温の物体が電磁波(赤外線)を外にだして冷える現象のこと。
マンデイ氏らにより新しく開発中の太陽電池セルは、
- 日中は太陽の光で発電
- 夜はセルから放出される熱(赤外線)を利用して発電
しています。
理論上は24時間発電が可能なシステムですが、現代の技術では夜間の発電量は理想的な条件下で1平方メートルあたり最大50ワットと少量です。
しかしマンデイ氏によれば、現段階でも従来の太陽光発電システムより、1日の総発電量は12%増加すると算出しています。
研究が進むことで発電効率が上がることを考えると、将来に期待ができる数字ではないでしょうか。
夜間の放射冷却による発電技術が実用化できれば、太陽光発電の発電効率はさらに向上するでしょう。
エネルギー問題を解決する技術として、これからも太陽光発電から目が離せません。