国立競技場 天井用建材にカネカ製結晶系シースルー太陽電池を採用
東京2020オリンピック、パラリンピックの会場となる国立競技場で、カネカ製の結晶系シースルー太陽電池が天井用建材に採用されると発表されました。
国立競技場で発電された電気は、施設の運用に利用されます。
シースルー太陽電池は、ストライプ状の結晶系シリコン太陽光電池を、合わせガラスの間に入れたもの。
ガラスのように光を通すため、採光性と眺望性を確保しつつ発電ができます。
また、火災安全機能も付与されており、安全性にも考慮された作りです。
主に一般住宅や高層ビルへ導入するために開発が進められていましたが、公共設備にも積極的に導入の提案を行っています。
デザイン性に優れたシースルー太陽電池
シースルー太陽電池はガラスのように使えることから、建物のデザインを損なわずに太陽光発電を取り入れることが可能。
適度に日差しを遮り、天窓やベランダへの設置も増えています。
より気兼ねなく太陽光発電を活用できる技術として、これからも発展が期待できるでしょう。
ただし、シースルー太陽電池は、一般的な太陽電池モジュールよりも発電量は少なめです。
発電量を維持し、適切な運用を行う上でも、メンテナンスがより重要となる設備と言えるでしょう。